一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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更新日: 2011年5月8日

11.05

百花繚乱の名のとおり街の中ではあちこちに色とりどりの花が咲いています。まさに春爛漫の風情。
我が家の近所の造園農家ではハナミズキの花が今を盛りと枝一杯に花を付けています。このハナミズキ、近年特に人気のある花木で家庭に街路樹にと多くの所で目にするようになりました。我が家でも最初に植えた木は、ホームセンターで買ってきたハナミズキでした。

このハナミズキ、今から16年前の阪神淡路大震災の時、復興のシンボルとして建築家安藤忠雄さんらの呼びかけで神戸の街に植えられました。今ではその木も立派に成長して復興した神戸の象徴となっています。

東日本大震災からまもなく2ヶ月経とうとしています。遅々として進まぬ仮設住宅の建設、原発の処理、先の見えない政府の対応。にもかかわらず地元では自衛隊、消防、警察、民間ボランティア、そして被災された方々自身での復興に向けての懸命の努力が続いています。そこでは年齢も性別も超え全ての人が一つの目標に向けて全力を尽くしています。
子供も例外ではありません。さてそんな中、最近ようやくTVに映る子供たちの顔に笑顔が見えるようになりました。この春の暖かい風に揺れる花のように子供たちの笑顔が一人また一人と笑顔を伝え、復興への勇気と力を伝えてくれることでしょう。

この子供たちが大人になった時、きっと彼の地に大きな花が咲いていることでしょう。

東北では今、桜が満開を迎えています。