一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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秋の景色

更新日: 2009年10月17日

柿

久しぶりに、山梨の「坂の上クリニック」に行ってきました。
クリニックの水道管のトラブルで一時部分的に水が出なくなりその原因調査と補修工事の確認に出かけたのですが、問題箇所が建物内ではなかったことと、業者さんの早い対応で大事には至らず、工事も無事終了しとりあえず一安心となりました。
さて、写真はその帰る道すがらに撮ったものですが、一安心しふと見上げた甲斐路の秋空をバックに目に飛び込んできた柿。
枯露(コロ)柿というのだと思うのですが、ここ山梨は柿の名産地。特にこれから冬にかけ、そこここでこの柿を使った干し柿作りが盛んになります。この頃この地を歩くと軒先に並んだ干し柿の朱色(アカ)のカーテンを見ることができます。私の田舎でも昔はよく見かけたのですが、最近ではめったに目にする事も無く、いわんや東京では、とんと目にすることはありません。
まさに残しておきたい秋を象徴する「日本の心象風景」の一つです。特に「坂の上クリニック」の最寄り駅の一つ甲州市(旧塩山市)塩山駅の目の前にある甘草(カンゾウ)屋敷の軒に吊るされた干し柿の光景は、重要文化財でもある屋敷の古木の柱の黒と漆喰塗りの壁の白をバックに柿の朱色が一体となって強く心に残っています。
そういえば、ここ山梨には黒い柿というものがあります。ちょっと聞いただけでは、イメージできませんが、名前のとおり黒い色をした柿で、なかなか珍しいもののようです。
私もたまたまテレビに出たのを見て知ったのですが、残念ながらこの目で実物を見たことはありません。
最近では、ネットでも紹介されているようですが、この地にお越しになった際には、是非ご賞味あれ。
以上、秋の甲斐路レポートでした。