一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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神の座

更新日: 2009年8月29日

サルの腰掛

この写真、毎朝散歩で立ち寄る近くの神社の御神木。
幹周りは3Mを超えるシラカシの大樹で、市の保存樹にも指定されています。この樹の中ごろ(しめ縄の少し上)とさらに上の方、幹ガ分かれる辺りになかなかりっぱなサルノコシカケがあります。
御神木だけあってサルノコシカケというよりは下界に視察に降りてこられた神様の一休みのための腰掛け「神の座」という方がしっくりきます。
上下二箇所ありますから上の方が「神の座」で、下の方は、護衛の天狗が警護のために一本足の下駄で立って下界を見下ろす物見台というところでしょうか。
昔はこんな具合に身近な自然の中のあらゆる物に神を見つけ、敬い尊んだもので、それが自然と付き合う上での礼儀であったように思います。
今では、自然と向き合うことも少なくなり、自然の力を思い出すのは、災害の時ぐらい。
加えて、八百万の神様たちにいたっては、もっぱら都合のいい時だけの神頼み。これじゃ大願成就も難しそう・・。
さてさて、明日は総選挙。勝利の女神は誰に微笑むか・・。