一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

ARCHIVE

熟れ時

更新日: 2014年9月23日

sugitama

 天気予報とは裏腹に穏やかな晴天になった日曜日、お彼岸のお墓参りに出かけてきました。私の実家のお墓参りは遠いこともあり、お盆の一度だけで春と秋の彼岸は、田舎に住む妹夫婦に任せきりになっているのですが、幸いカミさん側のお墓は車で一時間足らずの所にあるので、春秋ともに出かけて行きます。
 親父が次男坊だったからか、お彼岸に家族で墓参りに出かけた記憶は残ってないのですが、お盆に家族で出かける母方の町中のお墓であれ、父方の山間のお墓であれ、その厳かな非日常的な時間と空間に子供ながら畏敬の念を覚えた事が思い出されます。その甲斐あってか、今では墓参りは季節の楽しみの一つになっています。
 さて、写真はそのカミさん側の菩提寺の向かいにある、東京には数少ない老舗の造り酒屋(蔵元)の杉玉。酒林(さかばやし)とも言うようですが、新酒の仕込みに合わせて酒蔵の前に吊るすもので、始めは青々とした物もやがて写真のように枯れて茶色に変わります。この杉玉の色の変化は、仕込まれた酒の熟成の目安にもなるようです。この色からするとそろそろ飲み頃と言うことか・・。東京には十の蔵元があるようで、その多くは東京の西部、多摩地域に固まっていますが、その多くが蔵の見学もできるようで、私もここではないのですが見学に参加して試飲をさせてもらった事があります。これから季節もいい折、行楽を兼ねて近場の蔵元見学でもいかがでしょう。
ただし、試飲をされる時はくれぐれも車での訪問はご遠慮ください。
 酒といえば、スコッチウイスキーの産地スコットランドの独立の住民投票が行われましたが、結果はどうあれ住民一人一人が参加できるところなど、成熟した民主主義ならばこそと言えるのかもしれません。
 基地に原発に、我が国の民主主義はいつになったら熟成するのやら・・。
 そもそも、うちは為政者自体が未熟だもんなぁ・・・。