一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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45年ぶり!?

更新日: 2014年2月11日

snowman

いやはや驚いた。積もってみれば45年ぶりの大雪。45年前と言えば私はまだ田舎の野山を駆け回っていた頃。その頃郷里では27センチの積雪などは毎年の事で、当時子供の私はスキーをするのを楽しみに雪の舞う空をウキウキしながら仰いでいたし、これくらいの雪では誰も驚いたりしなかった。ところが東京に出てくると状況は一変。5センチの雪でも大騒ぎ。確かに電車は止まるし車はそこら中で立ち往生するしと大混乱。出てきたばかりの頃はそんな東京人を横目に闊歩したものだが、今は違う。
すっかりシテイボウイになった私は、あの頃の姿は何処へやらへっぴり腰で心もとない事このうえなし。それでも三つ子の魂何とやらで、積もってくると外に出ずにはいられない。今でも積もった朝は近隣パトロールと称して自宅周辺を歩き回る。毎度の事とはいえ、これにはカミさんもあきれ顔。
 ところが今回の雪は事情が違った。たまたま仕事の関係で都心に出かけた時に積もってきたからさあ大変。夕方近くになっての帰宅となったので途中の荻窪で電車が止まり、京王線とバスを乗り継ぎ帰るはめになった。おまけに最寄りのバス停からも20分近く雪をかき分け歩くはめになり、帰りついた時にはもうぐったり。翌日は、いつもに加え降り積もった雪の始末に大わらわ。ともかく雪の量が多いので、かいた雪の持っていき場がない。この期に及んであらためて、わずかではあるが雪国の皆さんの苦労に思い至る。
たしかに、こういう機会でもないとなかなか雪国の厳しさに思いを向ける事もない。そう考えれば、こんな事もたまにはいいのかもしれない。
 とはいえ、この雪、子供たちにとってはめったにない雪国の遊びが東京で体験できるいい機会。我が家でも孫を相手にご覧の写真の雪だるま。加えて三つ子の魂に火のついた爺さん(私)が昔取った杵柄とばかりに家族も駆り出し一家総出の滑り台にカマクラ作り。すっかり童心に帰った一日でした。
 スコップ片手に在りし日の故郷がよみがえった一日でもありました。そんな中、積もった雪を見ていてふと心を過ったものが・・。
さてさて、この国を動かす人たちの中で、福島の故郷に戻れない方々の気持ちに心を思いやっている人はどれだけいるのだろうか・・・。東京では舛添新知事誕生。