一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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通過点

更新日: 2017年3月12日

hashi

 かねてから工事の続いていた近所の計画道路の一部が完成した。写真は一部完成にともなう記念の見学会の写真。
 ご存じRCサクセションの忌野清志郎さんの
「多摩蘭坂」でもおなじみの国立と国分寺を東西に結ぶ通称たまらん坂(多喜窪通り)から熊野神社通りまでの区間のJR中央線を越える高架橋の上で撮ったもの。
 景勝地や特別変わったデザインの橋でもないのだが、顔を出してみるとご覧の人出。
 それだけこの橋の開通を待っていた人が多かったということの証しかもしれないけれど、
一度開通してしまえば二度と道(橋)の真ん中を大手を振って歩けることもないだろうと思って来た人も多かったはず。かく言う私もその一人。
橋の真ん中までたどり着いた時には、娘家族どころか友人一族(愛犬含む)とも顔をあわせ、聞いてみればみな同じ考えに笑いが漏れる。とはいえ、この橋が開通したことにより我が家から駅までの経路は大きく変わり、随分遠回りをする羽目になった。これまで我が家の前を通って通勤していた多くの人たちのルートもこれで大きく変わることになる。わが街にとってはこの道が街を変える分岐点、とはいえ絶え間なく姿を変える街並みからみれば一通過点ということなのだろう。
 そういえば、昨日は3.11から6年目の日。テレビに映し出される少しづつとはいえ復興に向けて変わっていく街並みの向こうに、希望を胸に頑張る強い人々の姿が見えてくる。