一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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走るビリケンさん

更新日: 2009年6月29日

ビリケン

仕事でよく通る道の傍らにある私のお気に入りの公園です。府中市の桜通り沿いの二つの道路が鋭角に交差する角のオープンスペースをポケットパークにしたものですが、このオープンスペースを裸の童子が勢いよく走ってゆく様がユーモラスで、ここを通るたびに足を止めて見入ってしまいます。走っている童子の他にも垂れた桜の枝を支える支柱を押える童子や、カエル、蓮の花など盛り沢山。どこかアジアの香りがし、自分もアジアの民の一員であることを再認識させてくれる。この彫刻郡、説明書きを見ると1996年に造られた彫刻のある公園シリーズの「桜通り広場公園 童童広場」といい,彫刻家の薮内佐斗司さんの作品とあります。
名前を聞いて「アア!」と思われた方も多いと思いますが、作者の薮内さんはみなさんご存知の平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」の生みの親でもあります。
そういえばこの童子たち、どこか「せんとくん」と同じ香りがしています。さらに氏のプロフィールを紐解けば仏像彫刻を専門とされていた方のようで、そのあたりがアジアの香りに繋がるのかとも思うのですが、薮内さんのご出身が大阪と聞けば、大阪の守り神「ビリケンさん」にルーツを感じるのは、私だけかなぁ・・・。