一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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蝉の声

更新日: 2009年7月19日

梅雨とはいうもののそれほどの雨もなく、ただすっきりしない日が続くうちに発表された関東地方の梅雨明け。
それと前後して我が家の隣の小学校から蝉の声が聞こえ始めました。天気予報でも「今年の蝉の鳴き始め」なるものの発表。この蝉の声が合図となったのか連日の猛暑。暑さ倍増、「夏真っ盛り」の感。
虫の音をサウンドと愛でる日本人といえども、この真昼のアブラゼミの声とこの暑さには閉口します。
子供の頃は、暑さもセミの声も何するものかと負けずに炎天下のもと山へ川へと走りまわっていたなと振返ってみた時、ハタと気がつきました。
あの頃は、真夏でもこんなに暑くはありませんでした。
私の育った地方の盆地は、暑さも湿度も東京などよりずっと厳しかったのですが、それでも真夏でもめったに33度を越えることはなく、概ね30度~32度くらいだったと記憶しています。
夏休みに学校のプールが開放になる基準が正午の気温が30度くらいで、連日昼が近くなると寒暖計を見て気をもんだことを思い出します。
おまけに空気ももっと乾いていたように思います。それ故夕方近くなって聞くヒグラシの声には、清涼感さえ感じたものです。
ここのところ本当に夏が過ごし難くなりました。もう「日本の夏」じゃないですね。これも温暖化にヒートアイランド現象と「身から出た錆」ではあるのですが・・・。
それ故、子供たちの世代のため、自分たちでできる事から少しづつでも手を付けていきたいものです。そしてもう一度子供たちが元気に走りまわれる夏を取り戻さないと・・・。
とはいえ今日はセミの声が聞こえてきません。沈黙の夏・・・