一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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空蝉

更新日: 2013年7月28日

utusemi

 一時の猛暑も少し和らぎ、一息つくかと思った矢先の連日のゲリラ豪雨。年に一度の隅田川の花火もあえなく中止。この日を首を長くして待っていた方には、恨みの雨となりました。今年は、猛暑に熱帯夜、ゲリラ豪雨とありがたくない記録づくめの異常気象に、枚挙に暇がありません。さて、その異常気象にともなう珍事か、我が家では今日まで蝉の声を聴くことがありませんでした。2週間ほど前に都心に出た時、お堀端では既に蝉の声のシャワー。これが今年初めて聞く蝉の声となりました。それからは、気にしていたのですがいっこうに耳に入らず、耳に入ってくるのは、隣の小学校の改修工事の音ばかり。学校と言えば公園に次ぐ蝉の聖域、例年は嫌というほど耳に入るのですが、今年は待ち遠しいくらい。ところが、先ほど散歩に出かけた神社で、ようやく近所で聞く初めての蝉の声。写真はその神社で見つけた蝉の抜け殻。地面に落ちていた物を、一緒に行った孫用に木にくっ付けて撮った1枚。辺りの木も捜してみたものの、見つかったのはこの一つ。おまけに、ようやく聞けた蝉の声も1か所から聞こえただけ。この抜け殻、あそこで聞いた声の主かもしれません。家に戻り、こうして日記を書き始めたら、まるでどこかで見ているかのように学校からも蝉の声。いよいよ我が家も本格的な夏の到来。猛暑と蝉の声のスコールと戦う熱い夏の到来です。熱い夏と言えば、先週の参院選、自民党の圧勝で終わりましたが、一頃あれだけ世間を賑わした野党も、今となってはまるで抜け殻。どこに行ってしまったのやら。その昔、中曽根政権の頃、時の総理中曽根さんは、野党の政治倫理の追及を「リンリ(倫理)、リンリ(倫理)と鈴虫のよう」と揶揄しましたが、今度は「ミーン(民意)、ミーン(民意)と蝉のよう」と言われる事になるのか・・・。次にミーン(民意)と鳴くのは何年先の事やら。