一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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大家族

更新日: 2010年5月2日

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 ゴールデンウイークを迎えめまぐるしく上下していた気温も落ち着き、ようやく春らしい穏やかな気候になりました。
写真はそんな五月の青空に悠然と泳ぐ鯉のぼり。
 都市化が進む東京の住宅地では、これほどの物はなかなかお目にかかれなくなりました。この鯉のぼり、いつも散歩で通る神社の隣にある地元の古い農家の庭先に立っています。
 数えてみれば10尾(匹)。昔は、子供が一人生まれるたびに1匹づつ増えてゆき、鯉のぼりを見れば家族構成がわかったものです。とはいえ、ここでは10尾。10人家族か・・・?
おじいちゃん、おばあちゃんから始まり子世帯、もしかしたら孫世帯までか・・。少子化を嘆く今日にあって、なんともうらやましい限りです。
 鯉は古来から、滝をのぼりやがて龍になるといわれ、お目出度い生き物として尊ばれました。勢いよく滝を登る姿に立身出世の祈願をしただけではなく、生命力の強さに安産祈願とした地方もあるようです。
ともあれ、こうして年に一度家族みんなで鯉のぼりを眺めることにより、知らず知らずのうちに家族の絆が培われていくのかもしれません。