一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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地産地消

更新日: 2013年5月4日

takenoko

 いよいよゴールデンウィークも後半戦を迎え、朝から渋滞のニュースが耳に届きます。今年はアベノミクスによる円安のおかげ(?)から国内旅行をする人が多いようで、それも手伝ってか各地の高速道路では車が溢れています。とはいえ春爛漫、気候が良くなれば屋外へ出かけて行きたくなるのも人情でしょう。さて、写真は我が家の近くで数日前から見かけ始めた筍の軒先販売。この筍、この家の裏手の地主さんの竹藪から掘ってきた物で正真正銘の地産地消、朝掘り筍。昨年までは一部の人が地主さんの許可をもらって筍狩りよろしく自らの手で掘り収穫量に合わせて代金を払い手に入れていたのですが、昨年その地主さんが他界され現在は親族の方に土地の管理が移ったようで、このような形の販売になったようです。スタイルは変わりましたが、筍好きとしては今年も旬の筍をそれも目の前で掘った物を味わえるとあれば何も言うことはなく、ありがたい限りです。数年前までは、このような販売所はここだけではなかったのですが宅地化と計画道路により近隣の竹藪が切られ今ではここだけとなりました。とはいえ、ここも当主を亡くした以上、宅地へと変わるのも時間の問題でしょう。私の住む都下のこの町では、まだまだ畑も残っており季節ごとにそこで収穫された作物が無人販売所に並ぶのですが、どこも高齢の方ばかりでいつまで続くのか心配されます。地産地消と言う言葉が合言葉のように言われてきましたが、その片隅でこうして連綿と続いてきた火が消えようとしているのも事実です。それゆえこうして地元で採れた筍を楽しむのもこの春限りとなるのかもしれません。いわんやTPP参加となれば来年はいったいどこの筍やら、季節までも輸入?・・・。