君の名は

いよいよ民族大移動夏の祭典のクライマックスイベント帰省ラッシュが始まりました。今年は高速料金1,000円もあり、車での移動を計画されたかたも多かったと思いますが、思わぬ静岡の地震による交通規制で、急きょ電車に変更された方もいらっしゃたのではないかと思います。
この写真、この時期と言わずとも皆さんご存知の新幹線。
随分旧式で、今ではめったにお目にかかることもありません。その上、妙な所から顔を出しています。
実はこれ、ＪＲから資料館として市に寄付をされたもので、現在市の施設横に展示公開されています。
ここ国分寺は、JRの研究所があることでも有名で、この展示車両は９５１型といい、昭和４４年に製作されたもの。試験電車で、昭和47には当時世界最高時速の２８６ｋｍを記録し、以後の新幹線開発の礎を築いています。それ故、この研究所のある地域を新幹線に因んで旧来の平兵衛新田から「光町」に地名変更しています。加えて、この新幹線のある施設は「ひかりプラザ」と言いますが日本広しといえども新幹線の名前がついた地名はここだけでしょう。
近年、地名変更や市町村合併により多くの古い地名が消えていきました。地名には、その地ならではの歴史や文化が記録されています。それ故、消えていった地名も町の記憶として、大事に守っていってほしいものです。
また、新興住宅地に見られる多くの似たような名前の地も、そこに暮らす人々の力と協力があれば、その土地だけの豊かな個性が生まれ、古い地名に負けない歴史を創ることが出来るのでしょう。