一級建築士事務所 設計本舗・W
日記

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タイタンvsヤイタン

更新日: 2010年7月6日

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暑い。この連日の暑さはどうでしょう。家の中でじっとしていても汗が噴出してきます。東京はもっとカラッとした暑さではなかったのか・・・。
これでは私の育った盆地の暑さではないか!
ただでさえ蒸し暑くうっとうしい日が続く中、驚くことについ先程パッと
陽が射したと思ったら見る見る青空が広がった。つい「夏が来た」と浮かれて表に飛び出し、その勢いのまま近所の氏神様まで一歩き。
ついでに写真のシシトウをゲット!夏です。
 さて写真のシシトウ、これぞ私の夏の風物詩!子供の頃夏になると毎日のように食卓に顔を出した。たいていが網で焼いた物で、焦げ痕がまだフツフツとしている時にサッと醤油をかけて食べる。
時々天地がひっくりかえるほど辛い物があり、あわててご飯をかきこんだものです。食卓のロシアンルーレット!
 さてさて表題の「タイタンVSヤイタン」、ギリシャ神話の神々の争いでも、土星の衛星でもありません。写真のシシトウのレシピです。私の生まれ育った近畿圏では料理に「~した物」という意味で「~たん」という言い方をします。「タイタン」は「炊いた物」で「ヤイタン」は「焼いた物」となります。いたって明快なネーミング。ここでは狩人風もジェノバ風もありません。見たまんま。加えて私の田舎では何でもかんでも炊いてしまいます。シシトウも例外ではなくピーマンだって炊いてしまう。東京で生まれ育ったカミさんなどは、いまだにピンとこないようで、作ったことは一度もない。故に我が家では、これは私の秘伝のメニュー。
 調理法はといえば、胡麻油で炒めたあと、酒、砂糖、醤油で味を付ける。こちらもいたってシンプルなものである。
 とはいえ、食べてみれば共に素材の持つ独特の香りが出汁に滲み、ともすれば食欲が落ちやすい夏にはご飯のお供として食卓の名脇役となります。
 さてさて今宵はヤイタンで一時の運試しか?タイタンでしばし味覚のエトランゼとなるか?あなたはどっち?!