カガミ

新年おめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

今年は、年末に私事でバタバタして、そのままの勢いで新年を迎えたような状態。新年早々の言い訳になってしまいますが、そんなこんなでこの日記もようやく今日手にするありさま。
とはいえ、なんとか二日に初詣にも出かけることができ、今年一年の無事を祈願した次第。ともかく昨年は未曾有の災害に見舞われ、未だに多くの方が厳しい生活を強いられる中、一日も早い復旧と復興を望みご神体のカガミに手を合わされた方も多かったのではないでしょうか。

さて、写真は我が家からほど近い所にある「姿見の池」。起源は鎌倉時代まで遡りますが、一度は埋め立てられ姿を消すことになりましたが、平成10年に東京都の「緑の創出と自然環境の保全事業」により復活しました。その昔、宿場町だったこの地の遊女達が姿を映したところからこの名が付いたと言われていますが江戸時代の「江戸名所図絵」にも登場し、庶民の生活とは切っても切れない時代を映すカガミといえるでしょう。そういえば初詣の時に目にする拝殿に祀られたカガミ、「御神鏡」と呼ぶようですが、そこには見る人の心の中を映し出す力もあるとのこと。

はてさて、約束した事には見て見ぬふりで、言いもしなかった事をさも天命のように振りかざすこの国の為政者の目にはどんな姿が映ったことやら・・・。