転ばぬ先の
更新日: 2014年10月5日
10月1日は、新幹線開通50周年の記念日でした。何やら記念切符の他、記念コインも出るとかで、当日は朝からテレビでもこの話題で持ちきり。記念切符を求めて全国から集まった多くの鉄道ファンの姿が映し出されていましたが、一緒に映し出される開業当時の映像を懐かしくご覧になった方も多かったはず。
何せ当時は、夢の超特急と呼ばれていただけに、まだ子供だった自分にはまさに夢物語のような話で、実際に乗車したのはそれから十年近く経ってからでした。受験で東京に出てきた時だったけれど、あまりに時間がたっていたのでそれほどの感動もなかったように思う。それでも当時の新幹線には列車に1輌食堂車があり、その食堂車を利用するなんて言うのは、相変わらずの夢物語でした。ともかく混んでいる上に町の食堂の倍程の値段がしたので、「三時間の辛抱」と我慢したことを記憶している。実際に利用したのはそれからまた何年もしてからで、仕事帰りに仲間と入って東京まで飲んだくれていたのが最後で、その翌年頃には食堂車も廃止となりました。
驚いたのは、それからさらに十年近く経って結婚して住んだ今の地が、新幹線発祥の地で、以前この日記でも書いたけれど、地名まで新幹線にちなんだ光(ひかり)町で近くの地域センターの前庭で開業当時の0系新幹線と対面した事だ。今でもこの0系は展示されており近所の子供たちの格好の遊び場となって活躍している。この我が国が誇る新幹線の何がすごいかと言えば、速度もさることながら、その安全性。何せこの地震多発国にあって今まで大きな事故がないということだ。今でこそ高速鉄道はTGVをはじめ世界各地にあるが、大きな事故がないのは、わが新幹線だけだ。その主役がご存じのATC(自動列車制御装置)。技術に関しては新幹線ができる前からあったようだけれど、本格的に導入されたの新幹線からとの事。ともかく高速での大量輸送なだけに一度事故を起こすと大惨事となる。それ故に徹底した安全管理が求められ、現在に至るまで日夜安全確保のための努力が続いています。まさに転ばぬ先の杖。
さて、写真は我が家の庭。今日から明日にかけて今年最強の台風が関東直撃とのニュースを見ての暴風対策。手作りデッキの上のこれまた手作りテーブル、椅子をひっくり返して風に飛ばされないようにしたもの。台風が近づく予報が出た時のお決まりの防御態勢。今回は雨が降り出す前の昨日の明るいうちにやっておいた。我が家なりの転ばぬ先の杖。ともかく大きな被害がなく過ぎてくれるのを待つばかり。
そういえば、噴火災害で一日も早い救助活動が望まれる御嶽山ではこの雨による土石流が懸念されている。噴火予測も含め自然災害の予報は、取り越し苦労くらでちょうどいいのかもしれない。