特効薬

　明け方のクシャミで目が覚め、その後はたて続けのクシャミと鼻水。
　いよいよ今年もこの日がやって来た。花粉症到来。
　慌てて去年の飲み残しの薬を探し出して飲むものの未だにこれといった効果は出てこない。そういえば今日は、立春。暦に合わせた訳ではないのだろうが我が体内時計の律義さに感心するやら呆れるやら。これからゴールデンウィークまでの長い戦いが始まる。
　さて、写真は我が家の庭に咲いたロウバイ。我が家の庭に来てから、かれこれ１０年近く経つのだが、これまでほとんど花らしい花をつけたことがなかった。ようやく蕾をつけて楽しみにしていても、やって来た我が家の常連ヒヨドリに食べられてしまい、気が付けば丸裸のありまさま。それが今年はどうしたことか、食べられることもなく枝のここそこに蕾を付けて、今か今かと出番を待っている。　と、ここでふと気が付いた。今年はこの時期にヒヨドリの姿を見かけない。去年の夏ごろから鳩が来るようになり、それが原因なのかヒヨドリの姿を見る機会が減ったようにも思う。小さな庭の力関係が変わったのかもしれない。ロウバイにとってはようやく待ちに待った春の到来なのかもしれない。
　こんな小さな庭の小さな世界も、こうやって少しづつ変わっていくのだろう。
　そういえば、海の向こうの為政者も万人の期待を裏切り（？）新しい顔となった。こちらは見るからに強面。矢継ぎ早に繰り出す大統領令に周りとの協調なんてどこ吹く風、あたかも春風に舞うスギ花粉のよう。こちらの暴走にも抑える特効薬はなにのかしらん？